【2026年版】10万km超えでも買っていい中古SUV7選|整備士歴40年以上が故障リスクと修理費を解説

中古車選びのコツ

「10万kmを超えた中古SUVは、やっぱり買わない方がいい?」

「走行距離が多くても、まだ長く乗れるSUVはある?」

「安い中古SUVを買って、すぐに高額修理になるのが怖い」

中古車を探していると、走行距離10万kmを超えた途端に価格が安くなっている車をよく見かけます。

確かに10万kmは、中古車を選ぶうえで一つの節目です。

しかし私は、10万kmという数字だけで中古車を買う・買わないを決める必要はないと考えています。

私は自動車整備の仕事に40年以上携わり、これまで3万台以上の車を点検・修理してきました。

現場では、10万kmを超えていてもまだ状態の良い車がある一方、5万km程度でも整備状態が悪く、購入をおすすめしにくい車も見てきました。

中古車で本当に重要なのは、

「何km走ったか」だけではなく、「そこまでどのように整備されてきたか」です。

この記事では、10万km超えでも状態次第では購入候補にできる中古SUVを7車種紹介します。

さらに、

・10万km前後で確認したい故障箇所
・試乗で確認する異音や振動
・リフトアップしたときに見る場所
・修理費の目安
・私ならどんな個体を買うか

まで、整備士の視点から解説します。

※修理費は車種、年式、使用部品、ディーラー・整備工場などによって大きく異なります。記事内の金額はあくまで目安としてお考えください。


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7位 スズキ ジムニー

ジムニーは構造が比較的シンプルで、古いモデルでも大切に乗られている車が多いSUVです。

10万kmを超えているからといって、それだけで候補から外す必要はありません。

ただし、ジムニーは一般的な乗用SUVとは使われ方が違います。

林道や雪道を走っていた車、リフトアップなどの改造をしていた車もあるため、走行距離以上に車体と足回りの状態を見ることが重要です。

整備士ならここを見る

私ならまずリフトで車を上げて、

・フレームの錆
・オイル漏れ
・デフ周辺
・プロペラシャフト
・足回りのガタ
・タイヤの偏摩耗

を確認します。

特に雪国で使われていた車は、下回りをよく確認します。

表面だけきれいでも、下回りに強い錆が出ている車は注意が必要です。

試乗ではここを確認

走行中に、

「ゴー」

「ゴロゴロ」

といった異音が速度に合わせて大きくならないか確認します。

ハンドルのブレや直進性にも注意してください。

私なら買う個体

ノーマルに近く、整備記録が残っていて、下回りの状態が良い車です。

反対に大幅なリフトアップや改造がされ、整備履歴が分からない10万km超えの車なら慎重になります。


6位 トヨタ ハリアー

ハリアーは高級感と実用性のバランスがよく、中古市場でも人気の高いSUVです。

10万kmを超えた車両でも、きちんと整備されてきた個体なら十分検討できます。

トヨタ車だから何も壊れないというわけではありません。

10万km前後になれば、ウォーターポンプや足回り、ゴム部品などの経年劣化は確認したいところです。

整備士ならここを見る

・冷却水の減り
・ウォーターポンプ周辺
・エンジンオイル漏れ
・ロアアームブッシュ
・ショックアブソーバー
・ドライブシャフトブーツ

などを確認します。

冷却水の跡が残っていたら、

「どこから漏れたのか」

を必ず確認します。

修理費の目安

ウォーターポンプは車種や作業内容によって金額が変わります。

一般的には工賃込みで数万円程度から考えておきたい部品です。

10万kmだから必ず交換するという意味ではありませんが、購入後の整備予算は多少残しておきたいところです。

私なら買う個体

ディーラーや認証工場で定期点検を受け、記録簿が残っている車を優先します。

10万kmでも整備履歴が明確なら、走行距離だけを理由に候補から外しません。


5位 トヨタ RAV4

RAV4も、10万km超えで購入候補にしやすいSUVの一つです。

特に一般的な使われ方をして、定期的に整備されてきた車なら、まだ十分に乗れる可能性があります。

ただしSUVなので、下回りは必ず確認したいところです。

リフトアップしたらここを見る

・下回りの錆
・オイル漏れ
・ドライブシャフトブーツ
・ロアアームブッシュ
・ショックアブソーバー
・4WD関連部分

SUVはアウトドアで使用されることも多いため、走行距離だけでは使用環境が分かりません。

10万km走っていても高速道路中心だった車と、短距離・悪路中心だった車では状態が違います。

試乗ではここを確認

段差を越えたときの、

「コトコト」

「ゴトゴト」

という足回りの音に注意します。

また、ハンドルを真っすぐにしたときに車が左右へ流れないかも確認します。

私なら買う個体

修復歴がなく、下回りがきれいで、オイル交換や定期点検の履歴が残っている車です。

10万kmを少し超えている程度なら、状態次第では十分候補にします。


4位 ホンダ ヴェゼル

ヴェゼルはコンパクトで扱いやすく、中古SUVとして人気があります。

ただし、ここはガソリン車と初期のハイブリッド車を同じように考えないことが重要です。

特に初期型ハイブリッドでは7速DCTを採用しているため、10万km超えの中古車では整備履歴や作動状態をより慎重に確認したいところです。

試乗で確認したい症状

・発進時のギクシャク
・低速時の振動
・変速時のショック
・警告灯
・異音

渋滞のような低速走行も想定しながら確認します。

私ならどうする?

10万km超えなら、私はガソリン車の状態の良い個体を優先して探します。

ハイブリッドを選ぶ場合は価格の安さだけでは決めず、点検記録や対策・整備履歴まで確認します。

「ヴェゼルだから大丈夫」ではなく、どのパワートレインなのかまで見ることが重要です。


3位 スバル フォレスター

フォレスターはAWD性能に優れ、10万kmを超えて大切に乗られている車も珍しくありません。

ただし、中古で買うならスバル特有の確認ポイントがあります。

リフトアップして確認したいところ

私なら、

・エンジン周辺のオイル漏れ・にじみ
・ロアアームブッシュ
・ハブベアリング
・ショックアブソーバー
・下回りの錆

を確認します。

走行中に速度とともに、

「ゴーッ」

という音が大きくなる場合は、タイヤだけでなくハブベアリングも疑います。

CVTにも注意

10万km前後になると、CVTの作動状態も重要です。

実際にフォレスターでは、CVTコントロールバルブ交換で約18万円だった事例もあります。価格.com

これはすべてのフォレスターに発生するという意味ではありません。

だからこそ中古車では、試乗と整備履歴の確認が重要なのです。

私なら買う個体

オイル管理がしっかりされ、CVTに違和感がなく、下回りの状態が良い車です。

多少走行距離が多くても、整備状態の良い個体を選びます。

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2位 マツダ CX-5

CX-5も10万km超えの中古車が多く流通しています。

ただし、ここでもガソリン車とディーゼル車では確認ポイントが違います。

特に2.2L SKYACTIV-Dでは、煤(すす)・DPF・EGR・吸気系の状態を確認したいところです。

マツダ系ディーラーでも、SKYACTIV-D向けに吸気経路のカーボンクリーニングが提供されています。関西マツダ

整備士ならここを見る

・エンジンオイル管理
・DPF再生状態
・警告灯履歴
・エンジン始動時の音
・アイドリング
・加速状態
・整備記録簿

特に、

「走行距離が少ないから安心」

とは考えません。

ディーゼルは短距離走行を繰り返してきた車より、ある程度まとまった距離を走ってきた車の方が状態が良いケースもあります。

修理・整備費も考えておく

関西マツダではSKYACTIV-Dのカーボンクリーニングを**67,800円〜**で案内しています。センサーなどに不具合があれば追加費用が発生する場合があります。関西マツダ

中古価格だけでなく、購入後のメンテナンス費まで考えて選びましょう。

私なら買う個体

ディーゼルなら整備記録がしっかり残り、DPF関連の状態を確認できる車。

整備履歴が分からない格安ディーゼルなら、価格だけで飛びつきません。


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1位 トヨタ ランドクルーザープラド

10万km超えでも検討しやすいSUVとして、私が1位に挙げるのはランドクルーザープラドです。

もともと耐久性を重視した設計で、適切に整備されていれば10万kmは必ずしも「寿命が近い距離」ではありません。

ただし、プラドなら何でも買っていいという意味ではありません。

むしろ中古価格が高いため、過去の使われ方を慎重に確認する必要があります。

私ならリフトでここを見る

・フレームの錆
・下回りの損傷
・デフやトランスファー周辺のオイル漏れ
・プロペラシャフト
・ブッシュ類
・ショックアブソーバー
・タイヤの偏摩耗

特に雪国で使用されていた車、海沿いで使われていた車、オフロード走行歴が疑われる車は下回りをよく見ます。

10万kmより重要なこと

例えば、

10万km・記録簿あり・定期整備済み

と、

6万km・整備履歴不明・長期間放置

なら、私は単純に6万kmの方を選ぶとは限りません。

中古車は走行距離だけでは判断できないからです。

私なら買う個体

ノーマルに近く、整備履歴が明確で、下回りの状態が良い個体です。

反対に、派手な改造がされ、整備記録もなく、下回りに強い錆がある車なら、たとえ走行距離が少なくても見送ります。


10万km中古SUVで私が一番見るのは「整備記録簿」

ここまで7車種を紹介しましたが、私が10万km超えの中古車を見るとき、走行距離計と同じくらい重要視するものがあります。

それが整備記録簿です。

確認したいのは、

・エンジンオイル交換
・冷却水
・AT・CVT関連
・ブレーキ
・バッテリー
・プラグ
・ベルト類
・足回り
・過去の故障修理

などです。

記録が残っていれば、

「この車がどのように扱われてきたのか」

がある程度見えてきます。

中古車販売店で、

「10万kmですが調子いいですよ」

と言われるだけではなく、

「その根拠になる整備履歴を見せてもらう」

ことが重要です。


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10万kmの中古SUVを試乗するときの5つのチェック

私なら購入前の試乗で、最低でも次を確認します。

1.冷間時のエンジン始動

可能なら完全に暖まった状態だけでなく、冷えている状態からエンジンをかけます。

異音、白煙、アイドリングの乱れなどを確認します。

2.発進

ATやCVTが滑っているような感覚や、大きなショックがないか。

3.40〜60km/h程度の走行

ハブベアリングやタイヤから「ゴー」という異音が出ていないか。

4.段差

「コトコト」「ゴトゴト」という足回りの音がないか。

5.減速・停止

ブレーキ時にハンドルやペダルへ不自然な振動が出ないか確認します。

10分程度でも、停車状態だけでは分からないことがかなりあります。


リフトアップできるなら下回りを見る

私が中古車を購入するなら、できれば下回りを確認します。

外装はいくらでもきれいにできます。

しかし下回りには、その車が過去にどう使われてきたのかが出やすいからです。

特に、

・オイル漏れ
・冷却水漏れ
・錆
・ブーツ破れ
・ブッシュ亀裂
・ショックのオイル漏れ
・事故修理跡

を確認します。

SUVは雪道やアウトドアで使われることも多いので、下回り確認の重要性は普通の乗用車以上に高いと私は考えています。


10万km超えSUVは購入後の整備費を残しておく

予算150万円で中古SUVを買う場合、私は150万円をすべて車両購入に使うことはおすすめしません。

例えば、

車両・諸費用140万円+購入後整備用10万円

というように、ある程度余裕を残しておきます。

10万km前後では、

・タイヤ
・ブレーキ
・バッテリー
・プラグ
・ベルト
・ブッシュ
・ベアリング

など、消耗品の交換時期が重なることがあります。

これは「10万kmだから壊れる」ということではありません。

長く使われた機械として、消耗品を交換する時期に入っている

と考える方が正確です。


安い10万km中古SUVを買う前に「今の車」の価値も確認

ここで意外と見落とされるのが、現在乗っている車です。

「予算が足りないから、10万km超えの安いSUVにしよう」

と決める前に、今の車の査定額を確認してみてください。

例えば自分では、

「せいぜい20万円だろう」

と思っていた車が40万円で売れれば、予算が20万円増えます。

その20万円で、

10万km→7万km

整備履歴不明→記録簿あり

など、条件の良い中古SUVを選べる可能性があります。

私は中古車を買うときほど、「買う車」だけでなく「売る車」の金額も先に確認することをおすすめします。


古い車・過走行車なら廃車買取も比較する

現在乗っている車が、

「15万km以上走っている」

「年式がかなり古い」

「故障している」

「車検が切れそう」

という状態なら、通常の下取りだけでなく廃車買取も比較する価値があります。

一般的な中古車として価値が低くても、部品や資源として値段が付く可能性があるためです。

特に、

「下取り0円です」

と言われたからといって、その場ですぐ処分を決める必要はありません。

一度別の査定方法を確認してから判断しましょう。


まとめ|10万kmより「どう整備されてきたか」を見る

今回は、10万km超えでも状態次第では購入候補にできる中古SUVを7車種紹介しました。

私が中古車を選ぶときに大切だと思うのは、

「10万kmを超えたかどうか」だけで判断しないことです。

10万kmでも、

・オイル管理が良い
・定期点検を受けている
・記録簿が残っている
・異音がない
・オイル漏れがない
・下回りの状態が良い

という車なら、まだ十分乗れる可能性があります。

反対に走行距離が少なくても、

・整備履歴不明
・長期間放置
・オイル管理が悪い
・異音がある
・下回りが錆だらけ

という車なら私は慎重になります。

中古車は「距離」ではなく「状態」で買う。

これは、40年以上自動車整備に携わってきた中で、私が非常に大切だと感じている考え方です。

10万kmを超えた中古SUVは価格が下がるため、状態の良い個体を見つけられれば、お買い得になることもあります。

走行距離の数字だけを怖がらず、整備履歴・試乗・下回りの3つを確認して選んでください。

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