「中古の日産車は壊れやすいって本当?」
「セレナやエクストレイルは安く買えるけど大丈夫?」
「購入後に高額な修理費がかかる車は避けたい」
中古車を探していると、日産車は同じクラスの他メーカー車より安く販売されていることがあります。
しかし、安いからという理由だけで購入すると、思わぬ修理費が必要になる場合があります。
私は自動車整備の仕事に40年以上携わり、これまで3万台以上の車を点検・修理してきました。
その経験から言えるのは、中古の日産車は車種名だけでなく、型式・年式・エンジン・ミッションの状態を確認することが重要だということです。
特に注意したいのが、CVTの不具合、エンジンオイルの管理状態、電装品の故障、足回りの消耗です。
この記事では、中古購入時に慎重に確認したい日産車7選を紹介します。
それぞれの車について、
- 注意したい故障箇所
- 試乗で確認するポイント
- 修理費の目安
- 私なら購入を見送る条件
- 購入するなら確認したいこと
を整備士の視点で解説します。
※本記事のランキングは公的な車種別故障率を示すものではありません。中古購入時に確認事項が多い年式・型式を取り上げたもので、該当車種すべてが故障しやすいという意味ではありません。
- 第7位 日産 マーチ(K13型・高走行車)
- 第6位 日産 ノート(E12型・特に高走行車)
- 第5位 日産 キューブ(Z12型・高年式ではない高走行車)
- 第4位 日産 エルグランド(E52型・特に前期の高走行車)
- 第3位 日産 エクストレイル(T32型・特に高走行車)
- 第2位 日産 セレナ(C27型・特に高走行車)
- 第1位 日産 セレナ(C26型・特に前期の高走行車)
- 日産車が壊れやすいと言われる理由とは?
- 中古日産車の修理費はいくらかかる?
- 日産とトヨタはどちらが壊れにくい?
- 買ってもいい中古日産車の見分け方
- 走行距離10万km超えの日産車は買っても大丈夫?
- 今の車を高く売れば、状態の良い中古車を選びやすい
- 故障車や古い日産車は廃車買取も比較する
- まとめ|買ってはいけない中古日産車は状態で判断する
第7位 日産 マーチ(K13型・高走行車)
マーチは車体がコンパクトで運転しやすく、中古価格も比較的安い車です。
しかし、年式が古く走行距離の多い車では、エンジンやCVT、足回りの状態を慎重に確認したいところです。
注意したい故障箇所
- CVTの振動や異音
- エンジンマウントの劣化
- エアコンの不具合
- 足回りのブッシュ
- オイル漏れ
私ならここを見る
まず、エンジンを始動してアイドリングが安定しているか確認します。
次にDレンジに入れ、発進時に不自然な振動がないか確認します。
低速走行で「ガクガク」とした振動がある場合は、原因を確認したいところです。
また、段差を通過したときの足回りの異音にも注意します。
私ならこんな個体を避ける
車両価格が極端に安く、整備記録がなく、試乗でもCVTに違和感がある車です。
マーチは購入価格が安いだけに、数万円から十数万円の修理でも負担が大きくなります。
第6位 日産 ノート(E12型・特に高走行車)
ノートは室内が広く、燃費や使い勝手の良いコンパクトカーです。
ただし、E12型はガソリン車とe-POWER車で構造が異なります。
購入時には、どちらの仕様なのかを確認することが大切です。
注意したい故障箇所
- ガソリン車のCVT
- エンジンマウント
- エアコン
- 足回り
- e-POWER車の駆動・充電関連システム
※e-POWER車は通常のガソリン車と駆動方式が異なるため、CVTの確認項目をそのまま当てはめることはできません。
試乗で確認するポイント
ガソリン車では、発進時の振動や加速時の違和感を確認します。
e-POWER車では、警告灯の有無、発電用エンジンの作動状態、モーター走行時の異音などを確認したいところです。
私ならこんな個体を避ける
警告灯が点灯した履歴があるのに、原因や修理内容が確認できない車です。
特にe-POWER車では、一般的なエンジン車と異なる診断が必要になるため、購入前の点検をおすすめします。
第5位 日産 キューブ(Z12型・高年式ではない高走行車)
キューブは個性的なデザインと広い室内空間が魅力です。
一方で、現在の中古市場では年式が古い車が中心となるため、経年劣化に注意が必要です。
注意したい故障箇所
- CVT
- エンジンマウント
- エアコン
- ドライブシャフトブーツ
- 足回りのブッシュ
- オイル漏れ
私ならここを見る
エンジンをかけた状態でDレンジとRレンジに切り替え、異常に大きな振動がないか確認します。
また、発進時にショックがないか、走行中にCVTから異音が出ないかを確認します。
リフトアップできるなら、下回りのオイル漏れやブーツの破れも見たいところです。
私ならこんな個体を避ける
走行距離だけは少なくても、長期間ほとんど使用されておらず、整備履歴が分からない車です。
低走行車でも、ゴム部品やシール類の経年劣化は進みます。
第4位 日産 エルグランド(E52型・特に前期の高走行車)
エルグランドは高級感があり、広い室内が魅力のミニバンです。
中古価格が下がっている個体もありますが、購入後の修理費を考えて選びたい車です。
注意したい故障箇所
- CVT
- エンジンマウント
- ハブベアリング
- ドライブシャフト
- サスペンション
- 電動スライドドア
- エアコン
試乗で確認するポイント
Dレンジに入れたときに大きなショックがないか確認します。
次に、ゆっくり発進してCVTに不自然な振動がないか確認します。
加速時にエンジン回転数だけ上がって、車速が付いてこないような感覚がある場合は注意が必要です。
修理費の注意点
CVT本体の交換が必要になると、数十万円規模の修理になる場合があります。
私ならこんな個体を避ける
CVTに違和感があり、原因が分からないまま販売されている車です。
車両価格が安くても、高額修理の可能性があるなら別の個体を探します。
第3位 日産 エクストレイル(T32型・特に高走行車)
エクストレイルは人気の高いSUVで、中古車も豊富です。
ただし、T32型ではガソリン車とハイブリッド車で構造が異なり、購入時に確認するポイントも変わります。
注意したい故障箇所
- CVTの振動や異音
- 4WD関連機構
- 足回りのブッシュ
- ハブベアリング
- エアコン
- ハイブリッド関連システム
私ならここを見る
まず、発進時や加速時のCVTの状態を確認します。
次に、段差を通過したときに足回りから異音が出ないか確認します。
4WD車では、タイヤの摩耗状態や駆動系からの異音も確認したいところです。
また、下回りの錆や損傷にも注意します。
私ならこんな個体を避ける
悪路走行の形跡があり、下回りの損傷が大きく、整備履歴も確認できない車です。
エクストレイルは魅力的なSUVですが、見た目のきれいさだけで判断しないことが大切です。
第2位 日産 セレナ(C27型・特に高走行車)
セレナC27型は室内が広く、ファミリーカーとして人気があります。
ただし、ガソリン車・S-HYBRID車・e-POWER車では構造が異なるため、仕様に応じた点検が必要です。
注意したい故障箇所
- ガソリン車・S-HYBRID車のCVT
- 電動スライドドア
- エアコン
- エンジンマウント
- 足回り
- e-POWER関連システム
私ならここを見る
ガソリン車やS-HYBRID車では、発進時や加速時のCVTの状態を確認します。
e-POWER車では、警告灯や駆動系の異音、発電用エンジンの作動状態を確認します。
また、両側の電動スライドドアを何度も開閉し、途中で止まったり異音が出たりしないか確認します。
私ならこんな個体を避ける
試乗時に異常があるのに、「この車種はこんなものです」と説明され、原因が確認されていない車です。
中古車は同じ型式でも状態に差があります。
第1位 日産 セレナ(C26型・特に前期の高走行車)
今回、私が中古購入時に最も慎重に確認したいのが、C26型セレナの高走行車です。
セレナは広い室内と使いやすさが魅力ですが、年式が古くなった個体ではCVTをはじめ、さまざまな箇所の点検が必要になります。
注意したい故障箇所
- CVTのジャダーや異音
- 加速不良
- エンジンマウント
- 電動スライドドア
- 発電・充電系統
- 足回りの消耗
C26型の一部車両では、CVT制御に関するリコールも実施されています。
購入前には車台番号を使って、リコール対象かどうか、必要な対策が完了しているかを確認しましょう。
私なら試乗でここを見る
まず停止状態からゆっくり発進し、不自然な振動がないか確認します。
次に20〜60km/h程度で加減速し、ショックや異音がないか確認します。
エンジン回転数が上がっても車速が付いてこない場合は、CVTなどに不具合がないか確認する必要があります。
リフトアップしたら確認したい場所
- CVT周辺のオイル漏れ
- ドライブシャフトブーツ
- エンジンマウント
- ロアアームブッシュ
- 下回りの錆
私ならこんな個体を避ける
CVTに違和感があり、整備履歴も確認できない車です。
安いからといって無理に購入するより、状態の良い別の個体を選びます。
日産車が壊れやすいと言われる理由とは?
日産車が壊れやすいと言われる理由の一つは、一部の車種や年式でCVTの不具合が知られていることです。
CVTに不具合が発生すると、
- 発進時の振動
- 加速不良
- 異音
- 変速時の違和感
などの症状が出る場合があります。
ただし、これらの症状はエンジンマウントやエンジン制御など、CVT以外が原因となることもあります。
症状だけでCVTの故障と断定しないことが重要です。
また、日産車すべてが壊れやすいわけではありません。
年式・型式・整備履歴・使用状況によって、故障リスクは変わります。

中古日産車の修理費はいくらかかる?
中古車購入では、車両価格だけでなく修理費も考えておく必要があります。
以下は一般的な修理費用の概算です。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| エンジンマウント交換 | 2万〜8万円 |
| ハブベアリング交換 | 2万〜7万円 |
| ウォーターポンプ交換 | 2万〜8万円 |
| 電動スライドドア関連修理 | 1万〜15万円以上 |
| エアコン関連修理 | 2万〜20万円以上 |
| CVT本体交換 | 20万〜50万円以上 |
※一般的な目安です。車種、部品の種類、工賃、故障範囲によって金額は大きく異なります。
例えば、80万円の中古車を購入して、半年後にCVT修理で30万円かかれば、車両購入と修理だけで110万円になります。
それなら、最初から100万円で整備状態の良い車を選んだ方が、結果的に安く済む場合もあります。
中古車は購入価格だけでなく、購入後の修理リスクまで考えて選ぶことが大切です。
日産とトヨタはどちらが壊れにくい?
中古車を探していると、日産とトヨタで迷う人も多いと思います。
私の整備経験では、故障リスクを抑えて長く乗りたい場合、トヨタ車を優先して検討することが多いです。
ただし、トヨタ車でも整備状態が悪ければ故障します。
反対に、日産車でも定期的に整備されてきた車なら、長く乗れる可能性があります。
メーカー名だけで判断せず、個々の車の状態を確認することが重要です。
【日産とトヨタどっちが壊れにくい?整備士が故障実例で比較した結論】

買ってもいい中古日産車の見分け方
私は中古車を確認するとき、次の7つを重視します。
1.整備記録簿がある
オイル交換や車検整備の履歴を確認します。
2.エンジンの冷間始動に異常がない
始動直後の異音やアイドリング不調を確認します。
3.CVTや駆動系に違和感がない
試乗で発進時の振動や加速不良がないか確認します。
4.エアコンが正常に作動する
冷房や暖房が正常に作動するか確認します。
5.下回りに大きな損傷がない
オイル漏れ、ブーツの破れ、錆などを確認します。
6.リコール対策が完了している
車台番号を使って対象車かどうか確認します。
7.販売店の保証内容が明確
エンジンやミッションなど、保証の対象範囲を確認します。
特に重要なのは、整備記録・試乗・下回りの確認です。
【中古車で絶対確認すべきチェックポイント15選|整備士歴40年以上が教える失敗しない選び方】

走行距離10万km超えの日産車は買っても大丈夫?
10万kmを超えているからといって、必ずしも買ってはいけないわけではありません。
重要なのは、それまでの整備状態です。
例えば、走行距離6万kmでもオイル交換をほとんどしていない車より、12万kmでも定期的に整備されてきた車の方が良い場合があります。
ただし、10万kmを超えた車では、足回り、冷却系、補機類、CVTなどの状態を慎重に確認しましょう。
【走行距離10万km超えの中古車は買い?プロが教える判断基準】

今の車を高く売れば、状態の良い中古車を選びやすい
中古日産車への買い替えを考えているなら、今乗っている車の買取価格も確認しておきましょう。
例えば、ディーラー下取りが20万円でも、別の買取店では30万円になる可能性があります。
もちろん、必ず高く売れるわけではありません。
それでも複数の査定を比較することで、納得できる条件を選びやすくなります。
買取価格の差額を購入予算に回せれば、整備履歴が明確な車や保証が充実した車を選びやすくなります。
中古車を安く買うだけでなく、今の車を有利な条件で売ることも重要です。
故障車や古い日産車は廃車買取も比較する
現在乗っている日産車が、
- 走行距離15万km以上
- CVTに不具合がある
- エンジンに異音がある
- 車検が切れそう
- ディーラーで下取り0円と言われた
という状態なら、廃車買取も選択肢になります。
中古車として再販売するのが難しい車でも、部品や資源として価値が残っている場合があります。
高額な修理が必要な車では、修理してから売るより、そのまま査定してもらう方が有利になるケースもあります。
処分費用を支払う前に、買取対象になるか確認しておきましょう。
まとめ|買ってはいけない中古日産車は状態で判断する
今回は、中古購入時に慎重に確認したい日産車7選を紹介しました。
第1位 日産 セレナ(C26型・特に前期の高走行車)
第2位 日産 セレナ(C27型・特に高走行車)
第3位 日産 エクストレイル(T32型・特に高走行車)
第4位 日産 エルグランド(E52型・特に前期の高走行車)
第5位 日産 キューブ(Z12型・年式の古い高走行車)
第6位 日産 ノート(E12型・特に高走行車)
第7位 日産 マーチ(K13型・高走行車)
ただし、今回のランキングは、日産車全体の故障率を示したものではありません。
中古車で大切なのは、車種名よりもその1台の状態です。
私は整備士として40年以上、多くの車を見てきました。
その経験から、中古車を選ぶときは次の点を重視しています。
- 整備記録簿が残っているか
- エンジンやミッションに異常がないか
- 試乗で違和感がないか
- 下回りに大きな損傷がないか
- 高額修理につながる不具合がないか
安い日産車が悪いのではありません。状態を確認せずに購入することが問題なのです。
中古車を購入するときは、車両価格だけで判断せず、整備履歴や現車の状態をしっかり確認しましょう。


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