「日産車が気になるけれど、故障が多いという話を聞いて不安……」
「中古の日産車を買うなら、どの車種が壊れにくいの?」
このように悩んでいませんか?
インターネットでは「日産車は壊れやすい」「電装系の故障が多い」といった意見を見かけることがあります。
しかし、整備士として40年以上、3万台以上の車を点検・修理してきた経験から言えば、日産車がすべて壊れやすいわけではありません。
車種や年式、搭載されているエンジンやトランスミッション、前オーナーの整備状況によって、故障リスクは大きく変わります。
この記事では、整備現場での経験をもとに、比較的壊れにくく、中古車としても選びやすい日産車をランキング形式で紹介します。
※すべての車両が故障しないという意味ではありません。中古車は個体差が大きいため、購入前の点検が重要です。
日産車は本当に壊れやすいのか?
結論から言うと、日産車だから特別に壊れやすいとは言い切れません。
日産には長年販売されている実績のあるエンジンや、構造が比較的シンプルな車種もあります。
一方で、中古車を選ぶ際には注意したいポイントもあります。
特に確認したいのは、次のような部分です。
- CVTの変速状態
- エンジンオイルの交換履歴
- 電装品やセンサー類の作動
- アイドリング時の振動や異音
- 警告灯の点灯歴
- 過去の修復歴や水没歴
日産車に限らず、整備されていない車は故障しやすくなります。
逆に、定期的にオイル交換や点検が行われてきた車であれば、走行距離が多くても長く乗れるケースは珍しくありません。

日産で壊れにくい車種ランキング7選
※同じ車種でも、年式・型式・エンジン・トランスミッションによって故障傾向は異なります。本ランキングは、すべての年式や車両の耐久性を保証するものではありません。
第1位 日産 ノート
日産車の中で、中古車として比較的選びやすいのがノートです。
販売台数が多く、部品の流通量も豊富なため、故障した場合でも修理や部品交換がしやすいというメリットがあります。
コンパクトカーとして使いやすく、通勤や買い物、家族の送迎など幅広い用途に向いています。
ガソリン車は構造が比較的分かりやすく、整備性も悪くありません。
ただし、中古車ではCVTの状態を必ず確認してください。
試乗したときに、発進時の大きな振動や加速のもたつき、うなり音がある場合は慎重に判断しましょう。
e-POWER車の場合は、ガソリン車とは仕組みが異なります。
走行用モーターや駆動用バッテリーなども含め、購入前に専門店で点検してもらうと安心です。
第2位 日産 セレナ
セレナは日産を代表するミニバンで、長年販売されてきた実績があります。
室内が広く、子育て世帯や多人数での移動に使いやすい車です。
販売台数が多いため、整備情報や中古部品が比較的豊富なのもメリットです。
エンジン本体は、オイル交換などの基本的な整備が行われていれば、長く乗れる車両も多くあります。
ただし、セレナは車重があるため、足回りやブレーキ、CVTへの負担が大きくなりやすい傾向があります。
中古車を購入する場合は、次の点を確認しましょう。
- 発進時や低速走行時の振動
- CVTからの異音
- スライドドアの作動
- 足回りからのコトコト音
- アイドリングストップや電装品の作動
低価格だけで選ばず、整備記録簿が残っている車を優先することが重要です。
第3位 日産 エクストレイル
エクストレイルは、SUVの中では比較的実用性が高く、丈夫な印象のある車種です。
初期型やガソリン車には、構造が比較的シンプルで整備しやすいモデルもあります。
雪道やアウトドアで使われることが多いため、下回りのサビや足回りの傷みには注意が必要です。
特に降雪地域で使われていた車は、融雪剤の影響で下回りが腐食している場合があります。
購入前にはリフトアップして、次の部分を確認してもらいましょう。
- フレームやサスペンション周辺のサビ
- マフラーの腐食
- オイル漏れ
- 4WDシステムの警告灯
- CVTの変速状態
ハイブリッド車や高年式車は装備が複雑になるため、保証付きの中古車を選ぶと安心です。
第4位 日産 マーチ
マーチはコンパクトで構造が比較的シンプルなため、日常の足として使いやすい車です。
特に装備が少ないグレードは、電装品が少なく、故障箇所を抑えやすいというメリットがあります。
車両価格が安い中古車も多く、初心者や近距離移動を中心に使う人にも向いています。
ただし、年式が古い車両では、ゴム部品や樹脂部品の劣化が進んでいる可能性があります。
走行距離だけで判断せず、次の部分を確認してください。
- エンジンマウントの劣化
- ベルト類のひび割れ
- 冷却水の漏れ
- エアコンの効き
- 足回りの異音
走行距離が少なくても、長期間放置されていた車は状態が悪いことがあります。
第5位 日産 AD
ADは営業車や配送車として使われることが多い、実用性重視の車です。
仕事で使われることを前提に設計されているため、装備がシンプルで、荷物を積んで走る用途に向いています。
構造が比較的分かりやすく、部品代や修理費を抑えやすいのも特徴です。
ただし、中古車市場に出ているADは、法人で長距離を走っていた車両も少なくありません。
走行距離だけでなく、使用状況を確認することが大切です。
毎日長距離を走っていた車でも、定期的に整備されていれば状態が良い場合があります。
反対に、近距離走行を繰り返し、オイル交換が少なかった車は、エンジン内部が汚れている可能性があります。
整備記録簿が残っている車を優先しましょう。
第6位 日産 NV200バネット
NV200バネットは、商用車として使われることが多い車です。
荷物を積むことを前提に作られており、実用性と耐久性を重視した設計になっています。
一般的な乗用車よりも内装や装備は簡素ですが、その分、複雑な装備の故障リスクは抑えやすいといえます。
キャンプや車中泊用に中古車を探している人にも人気があります。
ただし、商用車として酷使されていた車両もあります。
荷室の傷や汚れだけでなく、足回り、クラッチ、CVT、エンジンの状態を確認しましょう。
過積載に近い状態で使われていた車は、サスペンションやブレーキが傷んでいる可能性があります。
第7位 日産 ティアナ
ティアナは、落ち着いた乗り心地が特徴のセダンです。
中古車価格が比較的手頃で、丁寧に乗られてきた車両を見つけやすい点がメリットです。
ミニバンやSUVと比べて荒れた道を走る機会が少なく、前オーナーの使い方によっては状態の良い中古車が残っています。
一方で、年式が古くなると、CVTや電装品、エンジンマウントなどの劣化が出ることがあります。
試乗時には、発進時の振動や加速時の違和感を確認してください。
高級装備が多いグレードでは、シート、エアコン、ナビ、カメラ類などの作動確認も必要です。
壊れにくい日産車を選ぶ5つのポイント
車種選びだけでなく、車両ごとの状態を確認することが重要です。
1.整備記録簿が残っている車を選ぶ
中古車選びで最も重視したいのが、整備記録簿です。
記録簿を確認すれば、過去にどのような点検や部品交換が行われてきたか分かります。
特に確認したい項目は次のとおりです。
- エンジンオイル交換
- CVTフルード交換
- 冷却水交換
- ブレーキ整備
- バッテリー交換
- ベルトやプラグの交換
走行距離が少なくても、整備履歴が不明な車は慎重に判断しましょう。
2.必ず試乗する
中古車は、可能な限り試乗してください。
エンジンを始動しただけでは分からない不具合もあります。
試乗では、次の点を確認します。
- 発進が滑らかか
- 加速時に異音がないか
- ハンドルが左右に取られないか
- ブレーキ時に振動しないか
- 段差を越えたときに異音がないか
- 警告灯が点灯していないか
CVTに違和感がある車は、購入後に高額な修理が必要になる可能性があります。
3.エンジンが冷えた状態で確認する
販売店に到着した時点で、すでにエンジンが温められている場合があります。
エンジンが冷えているときにしか出ない異音や振動もあるため、できれば冷間時から確認しましょう。
始動直後の異音、白煙、アイドリングの不安定さなどをチェックしてください。
4.下回りを確認する
外装がきれいでも、下回りにサビやオイル漏れがある車は注意が必要です。
特にSUVや商用車は、悪路や雪道で使われている可能性があります。
販売店に依頼し、リフトアップして確認してもらうのが理想です。
5.保証付きの中古車を選ぶ
年式が新しい車や、e-POWER、ハイブリッド車などを購入する場合は、保証内容も重要です。
「保証付き」と書かれていても、保証期間や対象部品は販売店によって異なります。
エンジンやトランスミッションだけでなく、電装品やハイブリッド関連部品が対象か確認しましょう。
中古車は同じ車種でも状態が大きく異なります。購入候補が決まったら、複数の在庫や保証内容を比較して、整備履歴の明確な車を選びましょう。
走行距離が少ない日産車なら安心とは限らない
中古車を選ぶとき、走行距離が少ない車を優先する人は多いと思います。
しかし、走行距離が少ないから必ず状態が良いとは限りません。
例えば、10年間で3万kmしか走っていない車でも、短距離走行ばかり繰り返していた場合は、エンジン内部に汚れがたまりやすくなります。
長期間動かしていなかった車では、バッテリー、タイヤ、ブレーキ、ゴム部品などが劣化していることもあります。
重要なのは、走行距離だけではありません。
- どのような使われ方をしていたか
- 定期的に整備されていたか
- 消耗品が交換されているか
- 異音やオイル漏れがないか
このような点を総合的に確認することが大切です。
日産車を長持ちさせるために必要な整備
日産車を長く乗るためには、購入後のメンテナンスも重要です。
特にエンジンオイルは、定期的に交換しましょう。
短距離走行が多い車や、渋滞の多い地域で使用する車は、エンジンオイルが劣化しやすくなります。
また、CVT車では、急発進や急加速を繰り返すと負担が大きくなります。
穏やかな運転を心がけ、異音や振動が出たら早めに点検してください。
小さな異常を放置すると、修理費が高額になることがあります。

よくある質問
日産車は何万kmまで乗れますか?
適切に整備されている車であれば、10万kmを超えて乗ることは珍しくありません。
15万km以上走っている車もあります。
ただし、走行距離だけで寿命は判断できません。
オイル交換や消耗品交換、過去の使われ方によって状態は大きく変わります。
日産車はCVTが壊れやすいですか?
すべてのCVTが壊れやすいわけではありません。
ただし、整備不足や過酷な使い方、経年劣化によって不具合が出ることがあります。
中古車購入時には、発進時の振動、加速のもたつき、異音がないか確認しましょう。
古い日産車は買わないほうがよいですか?
年式が古くても、きちんと整備されている車なら購入候補になります。
一方で、年式が古く走行距離も多い車は、複数の部品交換が重なる可能性があります。
購入価格だけでなく、購入後の修理費も考えて判断しましょう。
ノートとセレナではどちらが壊れにくいですか?
一般的には、車重が軽く構造も比較的シンプルなノートのほうが、維持費を抑えやすい傾向があります。
セレナは車体が大きく、スライドドアや快適装備も多いため、年式が古くなると修理箇所が増える可能性があります。
ただし、最終的には個体の整備状態が重要です。
まとめ
日産車には、ノート、セレナ、エクストレイルなど、中古車として選びやすい車種があります。
今回紹介したランキングは次のとおりです。
1位 ノート
2位 セレナ
3位 エクストレイル
4位 マーチ
5位 AD
6位 NV200バネット
7位 ティアナ
ただし、車種名だけで「壊れにくい」と判断してはいけません。
中古車は同じ車種、同じ年式、同じ走行距離でも、状態が大きく異なります。
購入前には、整備記録簿、CVTの状態、エンジンの異音、下回りのサビ、電装品の作動を確認しましょう。
できれば試乗し、信頼できる整備工場や販売店で点検してもらうことをおすすめします。
整備士として長年多くの車を見てきましたが、長持ちする車には共通点があります。
それは、前の所有者が定期的に点検し、不具合を早めに修理してきたことです。
価格や走行距離だけで選ばず、整備状態の良い一台を見つけることが、中古車選びで後悔しないための最も大切なポイントです。


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