■ はじめに:良い中古車は「見抜ける」時代です
中古車選びは「運」ではありません。
正しい基準さえ知っていれば、初心者でも“良い中古車”を確実に見抜けます。
本記事では、元整備士の経験から
良い中古車の必須条件10項目
を分かりやすく解説します。
1. メーター走行距離は“年1万km前後”が理想
走行距離は短ければ良いわけではありません。
少なすぎる車は稼働が少なく、逆に部品が痛みます。
理想値の目安
- 5年落ち → 5〜6万km
- 10年落ち → 10万km前後
“年式と走行距離のバランス”が最も重要です。
2. 修復歴なしは大前提(骨格のゆがみはNG)
修復歴=車の骨格にダメージあり。
安全性・直進安定性・タイヤ摩耗すべてに影響します。
購入するなら
「修復歴なし」一択です。
3. エンジン始動がスムーズ(キュルキュル短め)
良い中古車のエンジンは、かかりが軽い。
セルの回る音が長い車はバッテリー弱り・燃料系の劣化を疑います。
4. アイドリングが静かで振動が少ない
ハンドルや座席にブルブルと振動が来る車は要注意。
エンジンマウント劣化・エンジン不調の可能性あり。
5. 点検記録簿(整備履歴)が残っている
良い車ほど、整備履歴が整っています。
最低限チェックするポイント
- オイル交換履歴
- ブレーキ整備
- タイミングベルト or チェーンの確認
履歴がない車はリスクが高く避けましょう。
6. タイヤ溝が残っている(4mm以上)
タイヤは「車の安全を守る最重要部品」。
溝が少ないと追加費用2〜6万円が発生します。
購入前にタイヤの状態は必ず見てください。
7. 内装・外装の傷が少ない車は“大切に扱われてきた証拠”
車は乗り手の性格が出ます。
丁寧に扱われてきた車は、機械的にも状態が良い傾向があります。
8. 試乗で“直進性とブレーキ”を必ず確認する
試乗できる車なら絶対に乗るべきです。
チェックポイント
- 手を離しても真っすぐ進むか
- ブレーキの効きにムラがないか
- 異音がしないか
これだけで“99%の地雷を回避”できます。
9. 車屋の対応が誠実(ここ最重要)
良い車を買えるかどうかは、
販売店選びで8割決まります。
誠実な店の特徴
- 車の弱点を隠さず説明する
- 試乗をすすめてくれる
- 整備士が常駐
逆に、説明をごまかす店は危険です。
10. 予算に応じて“無理ないグレード”を選ぶ
「良い車=高い車」ではありません。
最重要なのは、
年式・走行距離・整備履歴が妥当かどうか。
見た目や装備に惑わされず“車の中身”で選ぶことが成功の鍵です。
《良い中古車の選び方|10の基準》
| チェック項目 | 良い状態の基準 | 備考 |
|---|---|---|
| 走行距離 | 年1万km前後 | 多すぎ少なすぎはNG |
| 修復歴 | なし | 骨格ダメージは避ける |
| エンジン始動 | かかりが軽い | セルの回りが短い |
| アイドリング | 振動が少ない | 異音なし |
| 整備記録簿 | 残っている | オイル・ブレーキなど |
| タイヤ | 溝4mm以上 | 追加費用の防止 |
| 内外装 | 傷が少ない | 丁寧に扱われた証拠 |
| 直進性 | 手を離して真っ直ぐ | 試乗必須 |
| ブレーキ | 制動が安定 | 片効きNG |
| お店の対応 | 誠実で説明が明確 | 最重要ポイント |
■ まとめ:良い中古車は「チェック項目」で確実に選べる
中古車選びは難しくありません。
基準を知らないから失敗するだけです。
この記事の10項目を知っていれば、
あなたはもう「良い中古車を選べる側」です。
次の記事では、
中古車選びのおすすめモデルBEST5
をプロ目線で紹介します。


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