【2025年版】プロが教える“買ってはいけない中古車”7選
中古車選びで失敗する人に共通しているのは、ただ一つ。
それは、「価格の安さ」だけで判断してしまうことです。
自動車業界で40年近く、3万台以上の車を見てきたプロの視点から見ると、“買ってはいけない中古車”には明確な共通点があります。
この記事では、中古車選びの初心者でも絶対に避けるべき7つのポイントを、具体的なトラブル事例と合わせて徹底解説します。
1. 修復歴ありなのに、価格が相場より不自然に安い車
修復歴車(事故車)そのものが全て悪いわけではありません。しかし、相場より10〜20万円以上安い不自然な価格設定の修復歴車は、極めて危険です。
安すぎる車は、以下の深刻な問題を抱えている可能性が高いです。
- 事故の程度が大きい:車の骨格(フレーム)にまでダメージが及んでいる
- フレーム修正が不十分:走行安定性に直結する重要な修正が甘い
- 足回りのズレ:アライメントが狂い、タイヤの異常摩耗や直進安定性の低下を招く
- ハンドルが真っ直ぐ走らない:走行中に常に修正舵が必要になる
これらの車は、購入後にトラブルが続くリスクが非常に高く、結果的に修理費用で安かった分のメリットが吹き飛びます。
2. 過走行(15万km超)のコンパクトカー・軽自動車
コンパクトカーや軽自動車は、車体が軽いため、エンジンが小さくてもキビキビ走ります。しかし、その分、“高回転・高負荷”でエンジンを酷使している時間が長くなります。
特に走行距離が15万kmを超えたこれらの車は、寿命が短くなっている可能性が高く、以下の高額修理リスクを抱えています。
- エンジンの焼き付き:エンジン内部の摩耗による深刻なダメージ
- ミッションの不調:変速ショックや異音が発生し、走行不能になるリスク
- オイル消費の増加:エンジンオイルが異常に減り、頻繁な補充が必要になる
軽自動車は普通車よりもエンジンへの負担が大きいため、過走行車は特に避けるべきです。
3. 地面にオイルが垂れているレベルの「オイル漏れ」がある車
エンジンやミッションからのオイル漏れは、中古車の宿命とも言えますが、「地面に垂れている」レベルの漏れは即座に避けるべきサインです。
わずかな「にじみ」程度なら許容範囲ですが、漏れがひどい場合、以下の重要部品の修理が必要となり、3万〜10万円以上の高額な出費となります。
- エンジンヘッドカバー:パッキン交換
- クランクシール:エンジンとミッションの接合部からの漏れ
- ミッションケース:ミッション内部の深刻な問題
購入してすぐに修理が必要になるケースが多いため、必ず確認しましょう。
4. タイヤの片減りが激しい車
タイヤが均等に減らず、片側だけが異常に摩耗している(片減り)車は、単なるタイヤの問題ではありません。これは、足回りやフレームに深刻な問題を抱えている可能性を示す危険信号です。
片減りの原因として、以下のケースが考えられます。
- 事故車:過去の事故によるフレームの歪みが残っている
- ロアアームの曲がり:縁石などに強くぶつけたことによる部品の変形
- アライメント不良:走行性能を決定づける車輪の角度が狂っている
特に個人売買の車や、販売店での整備が不十分な車に多く見られる症状です。
5. ATミッションに「違和感」がある車(変速ショック・滑り)
オートマチック(AT)ミッションの不調は、中古車で最も高額な修理の一つです。試乗時に以下の違和感があれば、その車は絶対に避けてください。
試乗で確認すべき3つの違和感
- ガクンと強い変速ショック:ギアが変わる際に不自然な衝撃がある
- 加速時に回転だけ上がる(ミッション滑り):アクセルを踏んでも速度が上がらず、エンジン音だけが大きくなる
- 低速でゴトゴト音がする:ミッション内部からの異音
ミッション修理は10万円〜40万円と非常に高額で、最悪の場合、車両価格を超える修理代になることも珍しくありません。
6. 内装が極端に汚い車(前オーナーの扱いが雑な証拠)
内装の汚れや臭いは、単なる見た目の問題ではありません。それは、「前のオーナーの車に対する扱い」そのものを物語っています。
- タバコ臭・シートの焦げ
- フロアやシートのベタつき
- ペットの毛や過度な汚れ
内装が雑に扱われている車は、オイル交換を怠っている、定期点検をしていないなど、目に見えない部分のメンテナンスも雑である傾向が非常に強いです。内装が汚い車は、他の重要部品も同様に痛んでいると判断すべきです。
7. 相場より明らかに安い「訳あり車」
中古車市場の鉄則は「安いには必ず理由がある」です。相場を大きく下回る価格の車には、素人では見抜けない深刻なリスクが隠されています。
隠されたリスクの代表例
- 水没履歴:台風や洪水で浸水した車
- 走行距離改ざん:メーターを巻き戻して走行距離を偽装している
- 長期放置車:何年も動かさずに放置され、ゴム部品などが劣化している
- 事故の隠蔽:修復歴を隠して販売している
これらの「訳あり車」を素人が見破るのはほぼ不可能です。購入前には、必ずカーセンサーやグーネットなどで相場を検索し、適正価格を知ることが必須です。
まとめ:初心者は「相場+整備履歴+試乗」で選べば失敗しない
中古車選びで最も大切なのは、以下の3つのポイントを守ることです。
- 相場:適正価格を知り、安すぎる車に手を出さない
- 整備履歴:いつ、どこを交換・修理したかの記録を確認する
- 試乗での違和感:自分の五感でミッションや足回りの異常をチェックする
迷ったら、「年式7年以内」「走行6万km以内」を基準に選ぶことを強くおすすめします。この基準内の車は、故障リスクが少なく、長く安心して乗ることができます。
【次の作業について】
ご提示いただいた「軽自動車 vs 普通車の比較記事」と「予算100万円で買える軽中古車BEST7」のうち、どちらから執筆を進めるか、「②」または「③」でお答えください。
- ■ 記事②:軽自動車 vs 普通車の比較記事
- ■ 記事③:予算100万円で買える軽中古車BEST7


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