【2025年版】スペーシアは壊れやすい?

中古車選びのコツ

中古で買う前に絶対チェックすべきポイントをプロが解説

スズキ・スペーシアは軽自動車の中でも人気が高く、
燃費・使い勝手・車内の広さのバランスが非常に良いモデルです。

しかし、中古車として検討する人の多くが気にするのが──

「スペーシアって壊れやすいの?」

という不安。

結論から言えば、
“特定の年式・走行距離・使われ方” に注意すれば問題ありません。
ただし見逃すと修理費が高くつくポイントがあるのも事実です。

この記事では、元プロ整備士の視点から、
中古スペーシアの弱点・壊れやすい部分・買う前に絶対チェックすべきポイント をまとめて解説します。

■ 結論:スペーシアは基本的に「壊れにくい軽自動車」

まず前提として、

  • エンジン
  • ミッション(CVT)
  • 足回り
  • 基本構造

これらは比較的安定しており、
“特別壊れやすい軽自動車ではありません”。

ただし!

スペーシアには、
年式によって“弱点になりやすいポイント”があります。

中古で買う前にここを知らないと、
後から 修理費3〜10万円 の出費につながることも。


■ 中古のスペーシアで“壊れやすい”と言われるポイント

ここが要注意です。


① バッテリーの寿命が短め(ハイブリッドの特性)

スペーシアはマイルドハイブリッド搭載モデルが多く、
バッテリーの負担が大きい傾向があります。

✔ よくある症状

  • アイドリングストップが効かない
  • 信号待ちでエンジンが止まらない
  • セルが弱い
  • 警告灯が点灯する

✔ 修理・交換費用の目安

  • 通常バッテリー:1〜2万円
  • アイドリングストップ対応:2〜3万円

→ 中古車を見るときは「いつ交換したか?」は絶対確認。


② ブレーキの“錆び”が出やすい車もある

軽ハイトワゴン全体にいえる弱点ですが、
スペーシアも ブレーキローターの錆 が出やすい個体があります。

特に「チョイ乗り・短距離使用」が多い車に起きやすい。

✔ こんな症状があれば要注意

  • キーッという擦れる音
  • ブレーキの効きが弱い
  • ペダルが振動する

✔ 修理費

  • ローター交換:1〜2万円
  • パッド交換:7,000〜1.2万円

③ スライドドアのモーター故障(年式による)

スペーシアは 両側スライドドアの“電動モーター” が弱ることがあります。

特に2013〜2017年モデルで報告が多め。

✔ 兆候

  • 開閉が遅い
  • たまに止まる
  • 異音(ウィーン・カタカタ)

✔ 修理費

  • モーター交換:2〜4万円

中古で買うなら「スライドドアの動作チェック」は必須!


④ CVTオイル無交換の個体は危険

スペーシアはCVTなので、
“オイル無交換で走ってきた車” は大きく寿命が縮みます。

CVTは熱に弱く、
通勤・街乗り・荷物の多い使い方で劣化しやすい。

✔ チェックするポイント

  • CVTオイル交換歴(2〜4万kmごとが理想)
  • 変速の違和感がないか(加速がモタつく場合は危険)

✔ 修理すると高額

  • CVT本体交換 → 20〜40万円

中古で絶対に避けたい“地雷ポイント”です。


⑤ エアコンの効きが弱い個体がある(型式差あり)

スペーシアの一部年式では、
エアコンコンプレッサー の弱りが報告されています。

✔ 症状

  • 夏に冷えが弱い
  • アイドリング中に温くなる
  • 異音が出る

✔ 修理費

  • コンプレッサー交換:4〜7万円

中古車選びなら エアコンの動作確認は必須 です。


■ 中古スペーシアを買う前に“絶対に確認すべき5点”

すぐ使えるチェックリストをまとめました👇

✔ ① バッテリーの交換時期

2年以上交換していない → 交換前提で計算する

✔ ② スライドドアの動作・異音

手で開閉 → 電動開閉 → 異音チェック

✔ ③ CVTオイル交換歴

記録簿に「CVTフルード交換」と書かれているか?

✔ ④ ブレーキ周りの錆

ローター表面が赤茶色なら要注意

✔ ⑤ エアコンの効き

アイドリングでもしっかり冷えるか?


■ どの年式のスペーシアが“買い”か?

中古で狙いやすいのは──

⭐ 2018〜2021年のスぺーシア(現行型の前期)

  • マイルドハイブリッドの成熟
  • 不具合が減った年式
  • 価格もほどよく下がって狙いやすい

走行距離は
4〜7万km以内 がベストです。


■ まとめ:スペーシアは壊れやすい?

→ “ポイントさえ押さえれば” 壊れにくい優良車

スペーシアは決して壊れやすい車ではありません。

ただし、中古車の場合は
注意すべき弱点が決まっている のも事実。

逆に言えば──

その弱点を避けるだけで
「壊れにくい優良スペーシア」に当たりやすくなる

ということです。

初めて軽自動車を買う人にもおすすめできる車種なので、
正しいポイントを押さえて選びましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました